シンポジウム:
若年者に対する胃癌予防のあり方 

2016年に改訂されたHelicobacter pylori(H. pylori)感染の診断と治療のガイドラインでは、胃癌予防の提言の項目が設けられている。その中ではライフステージを青少年期、胃癌低リスク期、胃癌高リスク期と3つに分類し、リスクに応じた胃癌予防対策が必要と記されている。近年、胃癌予防効果を期待して、各地で若年者に対するH. pyloriの検査ならびに除菌が行われるようになってきた。本シンポジウムでは各地で行われている若年者に対するH. pylori検査法、除菌法、副作用、その後のフォローなどにつき御報告頂き、現状と問題点を明らかにして、これから若年者の胃癌予防の取り組みを開始する地域の参考になればと考えている。将来的には全国レベルで若年者の胃癌予防に取り組めるように、可能な限り統一した方法が必要である。